2014年8月23日土曜日

高畠俊太郎 20周年記念インタビュー 前編



■ 高畠俊太郎 20周年記念 インタビュー 前編


1994年のメジャーデビュー以来 
ULTRA POP、POINTER、AUTO PILOT、ニヤニヤ、高畠俊太郎BAND... 様々なバンドを率いて
その類い稀なるセンスとバランス感覚を発揮してきた高畠俊太郎。
現在も精力的に活動を重ねる彼だが
今年2014年は高畠にとってデビュー20周年の節目の年を迎える。
今回は彼の20年のキャリアを総括するという意味を含めて
今までの作品やエピソードを語ってもらった。


*このインタビューはあくまでも高畠俊太郎個人の記憶(かなり曖昧)によるものなので
細かいところや大きいところも事実と違うところが多々あると思いますが、 ご了承下さい。



■ 1988 ULTRA POP 結成



今考えてみるとメンバーもスタッフもみんなすごく若かったね。

20周年おめでとうございます。
今回は20年のキャリアを振り返るという形でインタビューを進めたいと思っております。
最初のバンド、ULTRA POP結成のいきさつから聞かせて頂きたいです。

高畠 : ギターのタカシとベースのトモが高校の一つ上の先輩だった。
高校時代はお互いに色んなバンドを掛け持ちしながらやってたけど
オレの高校卒業のタイミングでULTRA POPを結成しました。

ULTRA POPのインディーズ盤はかなり初期のUKプロジェクトからのリリースですよね。
どういった縁だったのでしょうか?

高畠 : 忘れた。どういう流れだったかな。
マネージメントが先だったか、リリースが先だったか。
とにかくUKプロジェクト現社長の遠藤さんと当時キティーアーティストだった
その後マネージャーになる北島さんと作りました。
高校時代はお互いに色んなバンドを掛け持ちしながらやってたけど
オレの高校卒業のタイミングでULTRA POPを結成しました。

俊太郎さん自身もまだ20代前半の頃ですよね。
バンドやレコーディングはどんな雰囲気だったのでしょうか。

高畠 : レコーディングは、キティー伝説の箱根スタジオで合宿しながらのレコーディング。
温泉入ったり、花火やったり、遊びながらRECしてたんじゃないかな。
今考えてみるとメンバーもスタッフもみんなすごく若かったね。
ただただ楽しかった。

当時はLA-PPISCHのメンバーとの交流が盛んだったようですね。

高畠 : 当時キティーでLA-PPISCHのマネージャーだった北島さんに声を掛けてもらって
キティーアーティストと契約したんです。
その後、BARBEE BOYSとLA-PPISCHとULTRA POPでキティーから独立しました(たぶん)。
だからLA-PPISCHは直系の先輩なんです。お世話になりっぱなしです。
ちなみにもう一方のキティー独立組が現オフィスオーガスタです(だったと思う)
だから今でもオーガスタは知り合いばっかりで、COILのサダさんと知り合うきっかけにもなりました。








    ULTRA POP 「POP ULTRA」(1991)

     ULTRA POPインディーズ時代の作品。
     ビートパンクの時代の雰囲気やLA-PPISCH等の影響を感じさせるが
     オルタナティヴやマンチェスター的なサウンドも。
     メジャーデビュー盤にも収録されている「マリコ」「マイナス」も
     既にこの時代からのレパートリー。







■ 1994年 メジャーデビュー


事務所もレーベルも全部やめました。

そして1994年にメジャーデビューです。

高畠 : 当時テイチクレコードのバイディスレーベル内にティーグラウンドミュージックという
ロックの新しいレーベルを立ち上げるという話しがあって
ディレクターの西山さんに会ってみたら面白い人だったので立ち上げに参加する事にしました。
西口の新宿ロフトがまだあってワンマンやったら人が凄い来て笑った。

メジャーデビュー後、アルバム「Games」を発表する訳ですが
この時代で思い出す事って何かありますか?

高畠 : 今考えてみるとGamesは凄くお金掛けて作ったなーと。
まだアナログのオープンリールで録ってたのでスタジオもちゃんとしたスタジオを何カ所か使って
(横浜ランドマーク、観音崎マリン、銀座)長い間レコーディングしてました。
REC後半戦では作業の最後に毎日一回「イヌ」をオフマイクでRECしてた。
「ドーパミンの海」が終わってしばらくしてからリプライズしてくるバージョンの「イヌ」はその中のワンテイクです。
ミラクルテイク!しばらくホテル暮らししたりしてバブリーだったなー。

しかしデビューして1年ちょっとでULTRA POPは解散。かなり急ですよね。
なにか事情があったのでしょうか。

高畠 : 事務所からメンバーチェンジをしろと言われて頭に来て解散してしまった。
事務所もレーベルも全部やめました。
高校生の時から一緒にやってきたメンバーだったのでついつい感情的になってしまった。若かった。





    ULTRA POP 「Games」(1994)

     ULTRA POPのメジャーデビューアルバム。
     当時のUKやUSインディとの同時代性を感じさせる作品。
     The Velvet Undergroundを彷彿とさせるサイケデリック。
     「メリーゴーランド」「ドーパミンの海」等、
     タイムレスなギターノイズを聴かせてくれる。







■ 1995年 POINTER 結成


90年代と下北の青春が詰まった渾身の力作です。もうこんなアルバム絶対作れない。

ULTRA POP解散後、間隔を置く事なくPOINTERを結成されていますね。
real birthdayのメンバーとの混合バンドですがどういういきさつだったのでしょうか?

高畠 : ULTRA POPのデビュー前からreal birthdayの連中とは下北沢でかなり遊んでて
ライブの打ち上げのあとにみんなでスタジオ(井の頭線わきのアンチノック)
に入って朝まで延々セッションしたりしてた。
ULTRA POP解散した後の事は何も考えてなかったんだけど、ウルポのリハで「解散しよう」と言う話をして、
その帰りにjimmyんちに寄って「ULTRA POP解散する」って話てたらjimmyが
「じゃあオレもreal birthday辞めるから一緒にバンドやろうぜ」って突然言い出してそこから。




高畠 : アルバムのレコーディングはありえない事ばっかでメチャメチャだったけど
メジャーレーベルであんなレコーディングが出来たって事が誇りです。
この話ししだしたらそれだけで一日かかっちゃうからそれはまたの機会に。
とにかく90年代と下北の青春が詰まった渾身の力作です。もうこんなアルバム絶対作れない。

当時、SUPERCARのナカコーさん(現ILL、LAMA)がポインターを愛聴していたそうですね。
後発のバンドに与えた影響も大きかったのではないでしょうか?

高畠 : シューゲイザーって言葉がまだ一般化する前で
SUPERCARはレーベルの後輩バンドでディレクターも一緒だったので色々影響はあったと思います。
なにしろSUPERCARの初ライブが青森での全盛期のポインターの前座だったんだから
産まれたてのヒヨコみたいなすり込みはあったと思う。サウンド面だけじゃなくてライブの姿勢や外に対する態度とか。
あいつら態度がふてぶてしい所が1番似てるんじゃないかな。

そんなPOINTERもこのミニアルバム1枚とシングルをリリース後に、俊太郎さんの脱退となるわけですが。

高畠 : まあ普通に考えてあんなやり方でやってたら
長く続かないのは最初から分かってたし、潮時だったと思う。
具体的な理由のひとつとしては、
オレは「クラクラ」をゴールデンタイムのお茶の間にシレ~と登場させたかったのね。
それって凄く面白い事だと思ってた。
オレとしてはこんな凄いバンドがアンダーグラウンドにこだわるのはもったいないと思ってたんだけど
でもその意識のバランスがメンバー間で少しずつズレ始めて結局まとまらずに崩壊したんだと思う
下北沢CLUB Queでの最後の前のワンマンライブで本番直前にメンバーで集まって
「今日は一曲もやらない、1時間半フリーセッション」という暴挙に出てメチャクチャやったら
少しずつお客さん帰り始めて。
最終的に演奏中に客電付けられて電源落とされて音出なくなって終わった。

凄まじいですね...

高畠: すげー怒られた。そのあと何年かQueには出入り出来なかったな。












    POINTER 「headline」(1996)

     POINTERのメジャーデビューミニアルバム。
     轟音のトリプルギターは今尚新鮮。
     アルバムのラストを飾るのは
     トリビュートではILLがカヴァーした「seeing」








    ■ 高畠俊太郎

     90年代初頭から日本の音楽シーンのオバーグラウンドとアンダーグラウンドを行き来し
     いくつかのバンドの結成解散を繰り返しながら作品を発表。
     轟音サイケデリックなギターバンドに始まり、コンピューターベースのチルアウトミュージック
     ピアノやアコースティックギターでの弾き語りなど
     日常を切り取った歌詞はどこまでも響き渡り
     ミュージシャン、バンドからの信頼も厚く
     下北沢440で行われている自主企画「headLine」には
     ジャンルを超え多くのミュージシャンが集まっている。
     高畠俊太郎 Official


    ■ ライブスケジュール

     2014.11.23(sun)
     「高畠俊太郎 debut 20th anniversary live " '14←'94"」
     @東京 下北沢 440(http://www.club251.co.jp/440/)
     *open/start:18:00/19:00 *adv/door:¥3,000/¥3,500
     <act>・高畠俊太郎BAND (Bass:石川具幸/EG:松平賢一/Dr:松井香趣望)
      *チケット発売:(ローソン、440、本人WEB)にて9.23より予約受付。
      *info:03-3422-9440(東京 下北沢 440)